蟻害


現在改修中の木造住宅。

畳表を替えてほしいとの要望。

いわゆる表替えだ。




最近の畳の芯材(畳床)は多くが
ポリスチレンフォーム。

軽くて断熱性もあるメリットの反面、
踏み心地が硬いという難点もある。




こちらのお宅の畳床は藁だった。

重たいのだが、保湿性能があり、
踏み心地が適度に柔らかい。

しかしながら踏んだ感触に対し
違和感を感じた。




畳を上げて裏返してみた。

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違和感が少しづつ深まってくる。

他の畳はどうか?

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大変残念な事に、白蟻が食べた形跡。

畳だけでなく畳下の杉板も被害に。




杉板を剥がしてみるとそれを受ける
根太についても明らかな痕跡。

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蟻道と呼ばれる白蟻が通った道。

光を嫌う白蟻は、このトンネル状の
道の中を通って移動している。

つまり白蟻がいたという証拠でもある。




杉板を剥がしていくと、白蟻の
痕跡が次々と発見されていく。

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光を嫌うため、表面の皮は残して
中身を食べていく。

中身がスカスカになっているので、
ここを叩くと軽い音がする。




幸いにも根太を受ける大引と
呼ばれる木材には被害がなかった。

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当時の防蟻処理の効果があったのか?




根太は新しく取替し、専門の会社に
周辺の防蟻処理を依頼。

取替した木材にも薬剤を塗布した。




床下の湿度が高かったので、土間には
気密シートを張り、施主さんの希望で
更に炭の調湿材を入れる事にした。




白蟻というキーワードで不安を煽り
必要のない工事を促す業者もいる。

必要以上に恐れる必要はないものの、
実害の出ている住宅を現実に見ると、
やはり気持ちのいいものではない。

被害が出ていない事を祈りつつ、
床下に入って蟻道を見つけた瞬間、
いつも衝撃を受ける。




湿気に対する備えとか対策は、
自分自身で対応できるが、
隣地からやってくる例もある。

そういった場合は、早期発見が
重要になってくる。

そのためには、日頃からアンテナを
張り、感度を高めておくしかない。






今日の気付き

見ていても 意識がないと見逃す事



















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